建築前に住宅メーカー・工務店の内覧会に数社行きました。
それぞれに魅力的な面がありましたが、私たち夫婦はその中で最も木のぬくもりが感じられる家を建ててくれる工務店を選びました。
工務店は間取りが決まっていないので、”こんな家にしたい”という施主の要望をかなり細かく聞いてくれます。
例えば
・(選択した建て方は1階全面床暖が基本だったので)和室だけ床を高くして床暖を熱源にした掘り炬燵風にしたい
・階段下に収納を作ってほしい
・吹き抜けが欲しいけど高いところが苦手なので手すりの高さを通常より高くしてほしい
・日当たりを考えて窓は大きめにしたい
など、予算や敷地面積の範囲内で可能な要望は取り入れてもらえるのが、既製品にはない魅力です。
要望を取り入れて設計された間取りは、和室の床を高くすることで
低くなってしまう天井の対策として1階の天井全体を高くしていただき、和室だけでなくリビングも開放感あふれる造りになりました。
一方で、自由だからこそ大変な面もあります。
注文住宅は間取りの段階から決めることがたくさんあります。
どこに水回りを配置するか、どんな部屋にするか・・・から始まり、窓の位置や大きさ、コンセントや電気スイッチの位置、照明、壁紙、カーテンまで、自分たちで選びました。
担当の方からは「スイッチやコンセント、窓の位置は人によって使いやすい場所が違います。どこに何を置くか、実際に住んだ気持ちになって決めるといいですよ」とアドバイスをもらいましたが、家を建てるのが初めてなので、なかなかイメージが湧かずに苦労しました。
実際に住み始めて、電気スイッチの位置は満足しています。
ただ、窓の高さはもっと考えておけば良かったと思いました。
具体的には、1階の小窓は防犯を考えてもう少し小さくても良かったし、2階の腰窓は将来子供の勉強机を置くことを予想して、もっと高い位置が良かったです。
図面にも高さは書いてあるのですが、数字だけでは素人にはあまり実感が湧きません。
建築前に住んでいる家の窓の高さと比較するなどの一手間は必要だと思いました。
最後に、家を建てる上で私が最も大事だと思ったことを書いておきます。
面倒でも担当者や大工さんたちとのコミュニケーションは密にとってください。
そうすることで、図面の段階で「ここはこうしてくれるだろう」と勝手に思い込んで確認しないまま進んでしまい、建築が始まって「こんなはずじゃなかった」というミスが防げます。
大きな買い物です。
これから購入される方には手間がかかる過程も楽しんでほしいと思います。